FXのきほん
FX初心者が最初に選ぶ通貨ペアは、米ドル/円がいちばんの候補だよ。世界でもっとも取引量が多くて、日本語のニュースも豊富、コスト(スプレッド)も狭い傾向がある。畑でいえば、土がやわらかくて日当たりのいい“いちばん耕しやすい畑”さ。まずはこれだけ持ち帰ればOK。あとはゆっくり、なぜそう言えるのかを見ていこうね。
やあ、みんな。のほほんゼウスだよ。FXの口座を開けると、米ドル/円、ユーロ/米ドル、ポンド/円…と、選べる通貨ペアがずらっと並んでいて、正直「どれから触ればいいの?」って固まっちゃうよね。ぼくも最初はそうだった。でも、選び方には落ち着いて考えられる“物差し”があるんだ。きょうは、その物差しを3つに絞って、畑仕事のペースでまとめてみたよ。
通貨ペアとは、「どの国のお金を、どの国のお金で買うか」という組み合わせのことだよ。たとえば米ドル/円なら、円を使って米ドルを買ったり売ったりする。畑にたとえると、「どの作物を、どの土で育てるか」の組み合わせみたいなもの。土(左の通貨)と作物(右の通貨)の相性で、育てやすさが変わってくるんだ。
世界にはたくさんの組み合わせがあるけれど、日本の個人が触りやすいのは十数種類くらい。全部を追いかける必要はないよ。最初はひとつの畑をていねいに耕すほうが、ずっと早く上達するんだ。
結論から言うと、見るのは「流動性」「値動きの大きさ」「取引しやすい時間帯」の3つでじゅうぶんだよ。むずかしそうな言葉だけど、畑にたとえればどれもシンプル。ひとつずつ、のんびりほどいていくね。
流動性とは、そのペアがどれだけ活発に取引されているか、ということだよ。人だかりのある畑ほど、買いたい人・売りたい人がいつでもいるから、自分の思った値段で売り買いしやすい。逆に人が少ない畑は、売りたいときに買い手がいなくて、値段が飛んでしまうことがある。取引量の多い通貨ペアほど、初心者にはあつかいやすいんだ。
国際決済銀行(BIS)が3年ごとにまとめている調査でも、米ドルが絡む取引が世界の為替のおよそ9割近くを占めていて、なかでも米ドル/円は主要ペアの上位に入ると報告されているよ(出典:BIS Triennial Central Bank Survey)。つまり米ドル/円は、世界でいちばん人だかりのある畑のひとつ、というわけさ。
値動きの大きさ(ボラティリティ)は、そのペアがどれだけ激しく動くか、ということ。動きが大きいと大きな利益のチャンスもあるけれど、その分、損失も大きくなりやすい。畑でいえば天気の荒れ具合で、嵐が多い畑ほど収穫がふれやすいんだ。
のんびり続けたい人には、値動きが比較的おだやかで、理由を追いやすいペアが向いているよ。米ドル/円やユーロ/米ドルは、荒れる日もあるけれど背景ニュースを追いやすい。一方でポンド系や新興国通貨は動きが大きめで、はじめての1本にはちょっと手ごわい。
意外と見落としがちなのが、時間帯だよ。為替は24時間動くけれど、ペアごとに“よく動く時間”がちがう。円が絡むペアは日本時間の昼から夕方、ユーロやポンドは日本時間の夕方から夜、というふうにね。自分が相場を見られる時間と、そのペアがよく動く時間が重なっているか——ここが合うと、無理なく続けられる。
日中は仕事で画面を見られない人なら、夜に動くペアのほうがしっくりくることもある。畑仕事も、自分が畑に立てる時間に合わせて作物を選ぶよね。それと同じさ。
3つの物差しを、代表的なペアで並べてみたよ。あくまで一般的な傾向で、相場の状況で変わることはあるから、目安として見てね。
| 通貨ペア | 流動性 | 値動き | 初心者へのおすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 米ドル/円(USD/JPY) | とても高い | おだやか〜中 | ◎ まずここから |
| ユーロ/米ドル(EUR/USD) | とても高い | おだやか〜中 | ○ 2本目に |
| ユーロ/円(EUR/JPY) | 高い | 中 | ○ 慣れてきたら |
| ポンド/円(GBP/JPY) | 中 | 大きい | △ 動きが速い |
| 高金利・新興国通貨系 | 低め | 大きい | △ 上級者向け |
見てのとおり、米ドル/円は「流動性が高くて、値動きがおだやかめ」という、初心者にやさしい条件がそろっている。日本語の情報も多いから、なぜ動いたのかを自分で追いやすいのも大きいよ。まずはこの畑で、相場のリズムを体になじませるのがいちばんさ。
ぼくが最初にやってしまった失敗は、あれこれ気になって同時に3つのペアを持ってしまったこと。値が動いても「どれがなんで動いたの?」と混乱して、結局どれも中途半端になったんだ。畑もそう。いっぺんに何枚も耕すと、どの畑も手が回らなくなる。まずは米ドル/円ひとつ。その値動きに理由がつくようになってから、ゆっくり2本目を考えれば十分だよ。
「スワップポイントが毎日もらえる」と聞いて、高金利通貨のペアに惹かれる人は多いよね。気持ちはよくわかる。でも金利の受け取りだけを理由に、はじめての1本を高金利通貨にするのはおすすめしないんだ。
理由はシンプルで、高金利通貨は値動きが大きくて、為替の差損でスワップの受け取りがまるごと消えてしまうことがあるから。せっかく毎日ちょっとずつ実っても、畑ごと嵐に流されたら意味がないよね。スワップのしくみそのものはスワップポイントって何?のはなしでまとめているから、興味があればのぞいてみて。まずは米ドル/円で相場に慣れて、資金に余裕ができてから、少額で検討するくらいがちょうどいいよ。
のほほんゼウスのまとめ帳
・はじめの1本は米ドル/円
・見る物差しは「流動性・値動き・時間帯」の3つ
・最初はひとつに絞る
・高金利通貨はスワップだけで選ばない
畑(通貨ペア)が決まったら、次は「どれくらいの量から育てるか」だよ。ここで大事なのが、いきなり大きく張らないこと。少ない通貨数量から始めて、1回の値動きで損益がいくら動くのかを、体で確かめるのがいちばん安全なんだ。
そのためには、少額から取引できる口座を選んでおくと安心だよ。100円くらいの少額から試せる口座のはなしも書いているから、あわせて読むと、通貨ペア選びと数量の感覚がつながってくるはずさ。損失の上限を先に決めておく資金管理の「2%ルール」とセットで考えると、あわてず畑仕事に集中できるよ。
きょうは、はじめての通貨ペア選びのおはなしだったよ。最後に、のほほんゼウスからのポイントをまとめておくね。
制度や取引ルールの細かい部分は会社ごとに差があるし、為替は世界の情勢で動くもの。迷ったら金融庁のFX(外国為替証拠金取引)に関する注意喚起ページや、日本銀行の外国為替市況の統計といった一次情報も一度のぞいておくと、地に足がつくよ。あせらず、少額で、まずは耕しやすい畑から。それがのほほんゼウス流さ。また次の畑で会おうね!
第一候補は米ドル/円だよ。世界でもっとも取引量が多くて、情報も日本語で豊富、スプレッドも狭い傾向がある。値動きの理由をニュースで追いやすいから、はじめての畑として耕しやすいんだ。
最初はひとつに絞るのがおすすめだよ。複数を同時に持つと値動きの理由を追いきれず、判断が散らかりやすい。米ドル/円ひとつでリズムをつかんでから、少しずつ広げるほうが無理なく続くよ。
スワップ狙いで人気だけど、値動きが大きくて為替差損で受取金利が消えることもあるから、はじめての1本には向かないんだ。まず米ドル/円で相場に慣れて、資金に余裕ができてから少額で検討するのが安全だよ。